日本では、バレンタインデーというと、女性が好きな男性にバレンタインチョコをプレゼントする日だということで定着しています。世界的にもそういう日なのだろうと思っている人ももしかしたらいるかもしれませんが、他の国では全然違うようです。ヨーロッパあたりでは、プレゼントを贈り合う日という感じになっており、女性からというだけでなく、男性からもプレゼントを贈るといいます。贈るものはバレンタインチョコに限られておらず、色々なものをプレゼントしているようです。
日本でバレンタインデーにバレンタインチョコをプレゼントするようになったのは、お菓子メーカーなどの販売戦略が奏功したためだとされています。それもそんなに昔のことではありません。最初に行われたのは戦前だったようですが、本格的にバレンタインデーにチョコを贈ろうというPRがなされるようになったのは60・70年代のころからとされており、お菓子メーカーが盛んにPRを繰り返した結果、現在のように完全に根づいてしまったのです。最近では、ハロウィンパーティーなんかが徐々に日本に根づきつつありますが、あれも企業戦略のたまものといえるかもしれません。
ちょっと前までハロウィンなんて日本では全然聞かないものでした。このような新規のイベントやお祭りを入れることに反発する人も多く、バレンタインに反対の声をあげる人もけっこういます。特にバレンタインチョコを渡す女性の中には、面倒だということで廃止を願う人も少なくありません。それでもここまで根付くと完全に無くすことは無理でしょう。